頑張りすぎる自分を変えよう

真面目・頑張りすぎる介護士さんはバーンアウトに注意!

介護職が陥りやすいバーンアウトとは

定年退職や部活動引退、子育て終了などでよく耳にするバーンアウト燃え尽き症候群)。バーンアウトとは、これまで一つのことに没頭し努力してきた人が、なにかのきっかけで突然燃え尽きたかのように急激に意欲をなくしてしまう状態のことです。バーンアウトになりやすい人の特徴として挙げられるのは、何事に対しても真面目で熱心な人。中でも人を相手にする職種、介護職に多く見られます。

介護職がバーンアウトに陥る原因は、利用者やその家族の役に立ちたい、支えになりたいという思いが強く、気付かないうちに自己抑制をしながら相手に対して過剰な気配りをしているからです。しかし、ヒューマンケアには正解がなく、利用者一人ひとりケアの方法も異なります。そのため、理想の介護を実践すべく努力をしても、仕事の成果を実感できないまま努力し続けてパワーを使い果たしてしまうというのです。利用者への過剰な気配りや適正に評価してもらえない、利用者の命を預かっている使命感など、精神的にも肉体的にも負担がかかっているといえます。

バーンアウトになると、これまで好きだったことや楽しかったことに無関心になったり、不眠症になったり、仕事が雑になったりとさまざまな症状があらわれます。人によっては、感情や意欲がなくなりスムーズにコミュニケーションが取れず、次第に周りのスタッフとの関係が悪くなるというケースも。それによって、職場に居づらくなり離職してしまう人もいるようです。

バーンアウトの予防方法

介護職が陥りやすいといわれているバーンアウトですが、対策方法はいくつかあります。中でも重要なのは、頑張りすぎないこと。バーンアウトになる人は、無意識のうちに自己抑制をしながら相手に尽くしてしまう傾向にあります。そのため、意識的に仕事に制限を設けることを心がけましょう。たとえば、自分の中で限界を作って意図的に仕事から離れる時間を設けます。しっかり休養をとったり、趣味を楽しむことで心に余裕が生まれるでしょう。また、自分の役割をはっきりさせることも大切。自分の役割以上の仕事をこなしたり、限界突破を目指したりすることを考えず、仕事の終了点をはっきり設定するのも効果的です。

次に対策方法として有効なのが、悩みや疑問を感じたら小さなことでも周囲のスタッフに質問したり相談したりしながら頼ること。一人で抱えて解決しようと頑張ってしまうと、どうしても仕事に関わる時間が増えて終わりが見えなくなってしまいます。周囲のスタッフを頼って一緒に解決を目指すことができれば、それにかかる負担やストレスは軽減されるでしょう。また、必要以上に努力したり頑張ったりしなくても仕事に取り組めるようになるのもポイントです。

とはいえ、これらの対策方法が効果があるかどうかは人によって異なるため、自分に合う方法を試してみることが重要。上記以外の対策方法も知りたいという人は、【介護現場に多い「バーンアウト」対策マニュアル】などのサイトも参考にしてみてはいかがでしょう。